水道管延命方法
水道管は、私たちが住む家にとって極めて重要なインフラです。
その水道管を長持ちさせたいと思うのは、当然です。
家族みんなが住む家で快適に過ごすためには、
水道管は、長い年月劣化なく機能してほしいものです。
特に給水管や排水管は、家の壁や床下に埋め込まれているものなので、これらを交換したり、リフォームをしたりするということになれば、多くの資金が必要になってしまいます。
なるべく長い年月水道管を安全に利用できるように、
延命工事をすることがあります。
防錆対策が水道管を延命する
水道管は、赤錆による劣化で徐々に寿命を縮めていきます。
水道管の一般的な寿命は、20年~30年といわれています。
その間に交換や取り替えなどの更新作業が必要なります。
しかし、防錆対策を行うことで、30年以上の耐久力のある水道管にすることも可能です。
特に、錆びやすいのが水道管の継手の部分で、
ここに防錆対策を行うことで、通常よりも長い使用が可能になります。
亀裂や破損が起こりやすいのも水道管の継手の部分で、
こういったところに防錆対策を行うことで、水道管全体の耐久力が向上します。
研磨ライニング工法
研磨ライニング工法という水道管延命工事を行っている業者もあります。
研磨ライニング工法とはどういうものかというと、
水道管の内部にコーティングなどを施し、管全体の延命効果を期待するものです。
具体的には、水道管の中にごく小さな研磨剤を投入することによって、給水管の中を研磨します。
圧縮空気によって外から水道管の中へ送り込み、
このサンドブラストによって研磨が完了したら、
ライニング剤を注入して給水管の中をコーティングします。
オゾン洗浄
比較的簡単に取り組める工法として、オゾン洗浄があります。
オゾンの強い酸化力を利用して、バクテリアや錆びなどを分解して、
水道管をリフレッシュさせることができます。
オゾンとは、3つの酵素原子から構成される酵素体であり、
大気中に存在しているガスのようなものです。
このオゾンには、強い酸化力と殺菌・ウィルス除去、脱臭効果などがあります。
酸化作用が強いオゾンを用いて、給水管の中の錆びや汚れをかき出す効果が期待でき、
比較的簡単にアプローチできるのがメリットです。
ただし、一時的に内部を洗浄することはできますが、
防錆対策としては効果が期待できず、長い間の耐久性を付加することは難しいです。
このように、水道管を延命させる方法や工法は比較的多く存在しています。
ただし、個人でDIYするのは難しいので、
もし水道管の延命工事をしたい場合は、プロの業者に依頼するのが一番いいでしょう。