エアコン掃除について
じめじめとした暑さが鬱陶しくなってくる6月や、本格的な寒さが身に染みてくる11月はエアコンの準備どきといえます。
久しぶりにエアコンをつけると「なんだか臭う…」「送風がカビ臭い!」と思う時があるかもしれません。
臭うだけならまだマシですが、なんの対策もせずに放置していると電気代が嵩むだけでなく、火災が起こる危険性も伴います。
エアコンの手入れや掃除について、前面パネルやフィルターのホコリを取り除くくらいに思っている方もいれば、内部パーツを全て取り外してクリーニングすると想定している方まで様々だと思います。
この記事では、なんの知識がなくても今すぐ実行できる簡単なエアコン掃除についてご紹介します。
フィルター
数ヶ月ぶりにエアコンを起動する前に、絶対にフィルターだけは掃除を行いましょう。
この部品は冷房機能や暖房機能に直結しているからです。
また、フィルターがカビの温床となっていた場合は部屋中にカビがまき散らされます。

エアコンの前面パネルを外すと、エアコン内部を覆うように被さっている網目上の薄いカバーが2枚ほどついているかと思います。
これがフィルターです。
買ってから一度も掃除をしたことがない場合、ホコリが波打ってびっしり付着しているかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう!
手順
まずフィルターを本体から取り外しましょう。
ホコリが多くつきすぎているようであれば、水場へ持っていく前に掃除機で取り除いておいた方が無難です。
大きなホコリを払ったら、洗面台やお風呂場で汚れを落とします。

強めのシャワーをかける程度で綺麗になると思いますが、ホコリがこびりついている場合は歯ブラシやタワシを使って、網目を破らない程度にこすりましょう。
屋外にシャワーヘッドつきの散水ホースがあるご家庭は、コンクリートの上にフィルターを置いて洗い流すのも有効的です。
水圧の強さには気をつけてくださいね。
洗い終わったら、洗濯物を干す要領で乾かしましょう。
室内干しでも日陰干しでも問題ありません。
注意して頂きたいのが、フィルターが完全に乾ききってからエアコンに再装着するようにしてください。
少しでも湿っているとカビの原因になって、掃除の意味がなくなってしまいます。
フィルターが破れてしまったら?
洗っている過程でフィルターが破れてしまった場合、自力で貼り直すことも可能ですが、サイズをきっちり測って仕上げなければならないので中々難しいです。
エアコンメーカーへ連絡し、替えのフィルターの有無を問い合わせてみましょう。
吹出し口
ここもホコリが溜まりやすく、できればしっかりと汚れを取り除いておきたいところです。
直接拭くのもいいですが、おそうじ棒を使うとより効果的に綺麗にできます。
おそうじ棒は、割り箸などの棒状のものに布やキッチンタオルをかぶせて作ることができるのでオススメです。
吹出し口掃除専用のものも売っているので検討してみてくださいね。
こちらの掃除は、一般的な隙間掃除の要領で構いません。
ホコリもカビも発生しやすい部分なので、フィルターと吹出し口だけは絶対に綺麗にしておきましょう。
使わないときは室内機用カバーを被せよう
年中使っているご家庭であれば必要ありませんが、2~3ヶ月でも使わない時期があるならホコリ対策の意味でもカバーは付けたほうが良いです。
個人の感想ではありますが、カバーをしているとホコリ掃除が多少楽になります。
100円ショップでも手に入るので探してみてください。
エアコンカバーを被せる前にも、フィルターと吹出し口の2箇所だけは絶対に掃除をしてください。
お掃除機能つきエアコンでも掃除すべき?
エアコン自身で掃除できる汚れには限度があります。
お掃除機能に甘えて手入れをサボっていると、内部にどんどんホコリが溜まっていきます。
たとえお掃除機能つきのエアコンでもフィルターと吹出し口くらいは掃除しておいた方が衛生的ですし、何よりもエアコンの寿命を伸ばすことにも繋がります。
他の箇所も掃除したいけど…
部品を外して丸ごと掃除、となると簡単な話ではありません。
全てのパーツを洗ってみたはいいものの、最悪の場合どこの部品かが分からなくなって、エアコンを元に戻せなくなってしまいます。
中まで綺麗に丸洗いしたいという場合は業者を頼った方がいいかもしれません。
自分でやれば費用を抑えることはできますが、難易度的にも労力に見合わない大変な作業になる可能性があります。
エアコン内部が目に見えて汚れていたり、フィルターや吹出し口の奥に付着したカビがどうやっても取れないのであれば、プロのクリーニング業者に綺麗にしてもらうことをオススメします。