蛇口の水漏れは自分で修理できる？修理依頼した場合の料金相場と故障の原因

蛇口の水漏れトラブル

水道には蛇口が付き物であり、水の出口としてあらゆる場所に設置されています。家の中だけで見ても、キッチンや洗面台には必ず蛇口があるはずです。
中でも台所の蛇口は使用頻度が高く、その分寿命が早く訪れて水漏れにつながることが多いと言われています。

こちらのページでは、台所にある蛇口を中心に、その水漏れの原因、修理方法や業者に依頼した場合の料金相場などについて解説していきます。

蛇口の種類と水漏れの原因

「蛇口を閉めても、水がポタポタと流れ落ちる」
「水の勢いが強すぎる（弱すぎる）」
「水栓のレバーやハンドルがガタつく」

日々の生活の中でも、特に使用頻度が高い台所の蛇口では、こういったトラブルが起きがちです。
これら水回りトラブルの原因が何なのか解説する前に、まずは台所の蛇口の種類について確認しておきましょう。台所にある蛇口(水栓)の種類は、意外と多岐にわたります。

単水栓と混合水栓

蛇口は、大きく単水栓と混合水栓に分けることができます。

台所の水栓における主流はシングルレバーの混合水栓ですが、洗面台などでは単水栓が使われていることも多いです。それぞれの特徴を簡単にまとめました。

水漏れ原因のほとんどはゴムパッキンの劣化

蛇口のハンドルやレバーを閉めれば水は止まり、逆に開ければ出るというのが基本的な仕組みです。水栓の中には「弁座」という水の通り道をせき止めるためのパッキンが設置されており、これが機能することによって、開放と停止が滞りなく行われるのです。

パッキンが劣化することによりうまく機能しなくなると、止めたはずが止まらないといった症状が出てきてしまいます。
軽度の症状であれば、パッキンを交換するだけでその症状は改善されるでしょう。

万が一パッキンの交換だけで改善されない場合は、蛇口本体の破損など他の原因が考えられ、新品交換をするのが一般的です。この場合はパッキン交換だけに比べて、最終的な修理費用は高くなります。

いずれにしても、適切な手順でこれらの修理作業を行わなければならず、素人がむやみに自分でやろうとすれば、状況を悪化させる可能性があります。信頼できる業者に依頼することをおすすめいたします。

台所蛇口の修理方法

台所の蛇口でトラブルが起きた際は、業者を呼んで修理依頼をするのが基本です。
なぜなら、素人が間違った手順で修理をしようとすれば、症状がさらに悪化する恐れがあるからです。

しかし、業者を呼ぶことなく自分の手で修理ができれば、費用を浮かせることができます。「どうしても自分の手で直したい！」という方のために、用意するものや手順について解説します。

繰り返しになりますが、あくまで業者への依頼を推奨しています。
もしも自身の手で行う場合は、準備や手順を良く確認し、慎重に進めるようにしましょう。

STEP1 水栓の修理に必要な道具を用意する

水栓の修理や交換をするために必要な道具は主に以下の通りです。

この中でもウォーターポンププライヤーを家庭に常備されている方は少ないかと思います。2,000円～3,000円程度で購入することはできますが、わざわざそれだけのお金を払って用意するのであれば、業者に依頼してしまう方が確実で良い、というのが一般的な見解です。

しかし、水漏れトラブルはそう頻繁に起きるものではないのですが、今後のためにも購入しておくという考え方もあります。

STEP2 まずは元栓を閉める

蛇口の修理・交換作業をする際は、最初に必ず元栓を閉めなければなりません。
万が一この手順を忘れて蛇口の取り外しをしようものなら、管を外す瞬間にものすごい勢いで水が噴出し、水漏れどころではない大惨事に発展してしまいます。

台所であれば、ほとんどの場合シンク下にキッチンだけの水を止める元栓が設置されています。
元栓は普段の生活で基本的に触ることがありません。長年放置されていることがほとんどであり、その結果ハンドルが回らなくなっている場合などもあります。
ゴム手袋を着用するなどして手が滑らないようにすれば、より力を入れて回せるので改善することもありますが、想定外の事態に発展させないためにも業者を呼ぶのがおすすめです。

STEP3 交換部分を取り外す

元栓を閉めたら、交換する部分の取り外しを行います。

ナットで絞められた部分をレンチなどで外していくのですが、長年放置されていると部分的な錆びや腐食などによりスムーズに外せないことも珍しくありません。
そういった場合に必要になるのが潤滑油です。ワコーズの｢ラスペネ｣という潤滑油が特におすすめですが、こちらも新たに用意するとなれば3,000円程度の出費となります。

力任せに外そうとすると、場合によってはナットやビスが破損してそこから先へ進めなくなることも考えられます。

STEP4 セルフ修理はパッキン交換までがベター

蛇口の取り付けや交換は、タイプにもよりますが難易度がかなり高くなります。
蛇口の交換になると給水管と接合させる作業もあり、不備があれば結局そこで水漏れを起こしてしまいます。水漏れを直すための作業で、別の場所で水漏れを起こしてしまえば本末転倒であり、無理は禁物です。

水漏れ原因の大半を占めるのはゴムパッキンの劣化であり、これを交換するだけなら取り外しさえできれば、業者を呼ばなくてもなんとかなるレベルでしょう。(ただし、原因が本当にパッキンだけなのかを判別するのが難しいです)
新しいパッキンを取り付ける際も、元々付いていた場所に合わせるように置き、あとはハンドルを閉める力でパッキンを固定します。

当然ですが、交換するゴムパッキンは自身で用意しなければなりません。用意するパッキンが分からない場合は、取り外したものを持ってホームセンターで同じものを探すか、蛇口の型番から調べてみましょう。

台所蛇口の修理料金相場

台所蛇口の修理を業者に依頼した場合、かかる費用の相場はどれくらいなのでしょうか？

修理といっても、その症状や原因によって作業内容は変わり、当然ながら料金もそれに応じて変動することとなります。
例えば簡単なパッキン交換の場合の相場は8,000～12,000円程度(内訳：作業代・部品代など)で済むのが一般的ですが、蛇口の交換になった場合の相場は15,000～30,000円程度(内訳：蛇口本体代・作業代・部品代など)になります。

あくまで相場であり、各業者によって価格設定は異なりますが、一つの参考にしてみてください。

上記以外に、最新の機能(例えばタッチレス水栓など)を備えた蛇口の交換となれば、本体価格が値上がるため最終的な費用は高額になります。
料金について心配な方には、蛇口だけは自分で用意し、交換だけを業者に依頼するという選択肢もあります。こうすることで、作業代のみで依頼することも可能です。

おすすめの蛇口水漏れ修理業者3選

蛇口からの水漏れトラブルで「今すぐ助けて欲しい！」という時に頼れるおすすめ業者3つをご紹介します。

クリーンライフ

クリーンライフは24時間全国対応している頼れる水道修理業者です。蛇口の水漏れをはじめ、排水詰まりや給湯器のトラブルにも対応している幅広い技術力が魅力です。

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クラシアン

水道修理業者として知名度と実績が高く、安心感を持って依頼できるのがクラシアンです。24時間全国どこでも対応しているので、急な蛇口の水トラブル時に是非利用したいです。

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街角水道工事相談所

街角水道工事相談所は明瞭な価格表示で安心して依頼できる水道修理業者です。簡単な水漏れ修理はなんと5,500円～！低価格ながら全国24時間対応している優れた業者です。

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蛇口の寿命

台所の蛇口はほぼ毎日使用されていることもあり、経年劣化は避けられません。
もちろん使う頻度や手入れ、元々備わっていた蛇口の品質などによっても変わりますが、一般的にその寿命は10年程度だと言われています。

具体的な症状が出ていなくても、10年も経てば蛇口の中が錆びるなど、衛生面が懸念される劣化が起きている可能性もあります。
飲料用としても使うなら特にですが、使用開始して10年以上経過しているのであれば、新品への交換を検討しても良いでしょう。

また、新しいものへ交換することで節水効果などが上がり、水道代の軽減につながることも期待できます。
長い目で見れば交換費用を差し引いても採算が取れることもあるので、時期を見て交換することをおすすめします。

蛇口交換についてのまとめ

以上、台所の蛇口交換についてトラブルの原因や交換の仕方についてまとめました。

パッキン交換のみなど、簡単なものであればご自身の手で行うことも可能ですが、それなりの準備が必要で、それに伴う費用が発生します。
交換が必要なトラブルは頻繁に起こるものではない以上、手間と費用を考えれば業者に依頼するのが無難ではあります。

また、水漏れなど具体的な症状はなくとも蛇口は経年劣化していくものです。
しかるべき時期(使用開始から10年～15年経過)が来たら新品に交換することで、急なトラブルを未然に防ぐこともできます。