上下水道の仕組み
家庭では蛇口をひねると水が出てきます。当たり前のようですが、これには深く洗練されたシステムが採用されているのです。
そもそも蛇口からとめどなく溢れて来る水はどこから来ているのでしょうか?
上水道について

最初の出発地点はダムや湖に溜められた水です。
そこから各地域に存在する浄水場に送り込まれます。
この浄水場で不純物が取り除かれ、安全に飲める水にされるのです。
そして地下に埋められた水道管を通って蛇口から水が出るのです。
水には圧力が掛けられているため、高層マンションでも蛇口から水が出て来ます。
これが誰もが受けている水の恩恵なのです。
さて、水道には上下が存在しています。ここまでに紹介したのが上水道にあたる飲み水の部分です。
次は下水道について紹介したいと思います。
下水道について
下水は家庭で使用された水が通る場所です。トイレの水、食器を洗った水、洗濯機の水、これらはすべて下水に流されます。
当然ですが、上水道と下水道は完全に分離されています。これらの水が混ざることは決してありません。
下水道を流れた水は、最終的には終末処理場という場所に流れ着きます。
汚れた水や不純物を取り除く処理を行い、きれいにしてから川へと流します。
一昔前は浄水が完璧ではなかったため、汚れた水を川へ流し込んでしまっていました。
しかし、現在では浄水システムが発達したため、きれいな水にしてから放水されています。
水は循環している
ダムや湖に溜められた雨水が浄水されて上水道を通り家庭に届きます。
そこで使われた水は下水を通り再び浄水されて川へと放水されるのです。
川に流れた水は海へと渡り、水蒸気となり雲を形成します。
最後は雨となり世界を巡り巡っているのです。

これが上下水道の大雑把な仕組み。
時々、使用した水道代を払うのは納得できても、下水道代を支払うのに納得出来ないと言う人がいます。じっくり考えると分かるのですが、基本的に使用した水の分だけ下水道も使っているのです。
水を飲めばトイレへと行き排水します。洗濯機の水はほとんど下水道へ流れますし、食器を洗う水もすべて下水道へ行くのです。
仮に自宅を使用しないで他の場所で排水したとしましょう。
それでも結果的には別の場所の下水道を利用しているに過ぎません。
上下水道はほぼイコールの使用料となるのです。
ただ、大抵の水道局では上水道で使用した80%ぐらいが下水道料金となっています。
水の仕組みを理解すると、大切さやありがたさが分かるかもしれません。