河川に排出される下水も浄化処理済です。

上水道の8割程度が下水料金

上下水道の仕組みを知れば、水の大切さが分かります。ダムや湖から浄水場を通り家庭に水が届き、下水を通り川へと流れ、水はこのように世界を循環しているのです。

上下水道の仕組み

家庭では蛇口をひねると水が出てきます。当たり前のようですが、これには深く洗練されたシステムが採用されているのです。

そもそも蛇口からとめどなく溢れて来る水はどこから来ているのでしょうか?

上水道について

ダムに蓄えられた水道水

最初の出発地点はダムや湖に溜められた水です。

そこから各地域に存在する浄水場に送り込まれます。
この浄水場で不純物が取り除かれ、安全に飲める水にされるのです。

そして地下に埋められた水道管を通って蛇口から水が出るのです。

水には圧力が掛けられているため、高層マンションでも蛇口から水が出て来ます。
これが誰もが受けている水の恩恵なのです。

ちなみに少し古いマンションでは屋上などに給水タンクが設置されていて、水道管からの水をタンクに一旦貯めてから各住居へ水が送られる仕組みになっています。
マンションは構造的に高層階になるほど水圧が弱くなる傾向があり、昨今増えているタンクレス型の節水型トイレだと水圧が弱い理由で水詰まりを起こすリスクが高くなります。

水源は地域や水道局によって異なり、地域によっては地下水を使用しています。
一般的に自然の力で浄化された地下水をベースにした水道水は、ダムや湖などダイレクトに溜まった雨水が多い水源を浄水する地域よりも水道水が美味しいと評判です。

このほか工業用や農業用の水道では、一部で浄水場を通さずにダイレクトに地下水を送っているケースがあります。
一般家庭用の上水とは異なり、地下水をそのまま使用した工業用水などは原則として飲めません。
水道はある程度遠くの場所から引くことができ、大阪や京都の一部地域は滋賀県にある琵琶湖の水を浄水したものが届けられています。

さて、水道には上下が存在しています。ここまでに紹介したのが上水道にあたる飲み水の部分です。

次は下水道について紹介したいと思います。

下水道について

下水は家庭で使用された水が通る場所です。トイレの水、食器を洗った水、洗濯機の水、これらはすべて下水に流されます。

当然ですが、上水道と下水道は完全に分離されています。これらの水が混ざることは決してありません。

下水道を流れた水は、最終的には終末処理場という場所に流れ着きます。
汚れた水や不純物を取り除く処理を行い、きれいにしてから川へと流します。

一昔前は浄水が完璧ではなかったため、汚れた水を川へ流し込んでしまっていました。
しかし、現在では浄水システムが発達したため、きれいな水にしてから放水されています。

水は循環している

ダムや湖に溜められた雨水が浄水されて上水道を通り家庭に届きます。
そこで使われた水は下水を通り再び浄水されて川へと放水されるのです。
川に流れた水は海へと渡り、水蒸気となり雲を形成します。
最後は雨となり世界を巡り巡っているのです。

循環している水

これが上下水道の大雑把な仕組み。

時々、使用した水道代を払うのは納得できても、下水道代を支払うのに納得出来ないと言う人がいます。じっくり考えると分かるのですが、基本的に使用した水の分だけ下水道も使っているのです。

水を飲めばトイレへと行き排水します。洗濯機の水はほとんど下水道へ流れますし、食器を洗う水もすべて下水道へ行くのです。

仮に自宅を使用しないで他の場所で排水したとしましょう。
それでも結果的には別の場所の下水道を利用しているに過ぎません。

上下水道はほぼイコールの使用料となるのです。
ただ、大抵の水道局では上水道で使用した80%ぐらいが下水道料金となっています。

水の仕組みを理解すると、大切さやありがたさが分かるかもしれません。

地球にある水の量

水に関連した豆知識ですが、地球上にある水の量は変わりません。
46億年前に地球が誕生した時点では地球は岩の塊でしたが、岩の中に含まれていた水素と酸素が結合して水となり、地球は太陽系で唯一の水の惑星になりました。

その後は大気圏と成層圏が構成され、理論上は宇宙ロケットなどで強引に水を地球外へ持ち出さない限り、地球の中にある水の量は同じです。

更に理論上の話をすれば、人間をはじめ水を飲んで体内に血液などの水分が含まれる生物が増えれば、その他の水が減ります。
同様に人間がペットボトルの水など製品化した水を何かしらの方法で貯蓄する量が増えた場合も、それだけ他の水が減ることになります。

水の惑星、地球

しかし、地球にある水分の大半は海水で、湖やダム、地下水など人間が生活に使える水は全体の0.8%程度しかありません。
また、陸地よりも海の方が面積の広い構造から、蒸発して雲となり雨へ変わる水の大半は海由来です。

そのため、海外の一部地域では慢性的な水不足で悩まされている砂漠地帯が存在します。
一方で地球温暖化の影響で南極の氷が溶ける影響から海面と海水温度が上昇中です。

日本は海に囲まれた島国でダムなどのインフラが充実していますが、例年より雨量が少なくなれば水不足に陥り、水道の使用制限をされるケースがあります。

つまり、地球には莫大な量の水があり40億年以上も昔から循環を繰り返していますが、生活に使える水の量は雨量やインフラ整備の状況で変動しています。

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